© 2018 numazu-research

専門家ではないからこそ出来ること

「日の出企画」

山田知弘

ヤマダ トモヒロ

  • Facebook - Black Circle

こんなことやってます

有限会社 日の出企画 ファイナンシャルプランナー

アンティークドア 大家

沼津市大岡にある「Antique door」というビル。

1階は、焙煎珈琲店と飲食事業スタートアップの人が利用するキッチン。2階はコワーキングスペース。たくさんの人が集まり、いくつもの事業が自然と生まれる場所になっている

ビルオーナーの山田さんは、住宅ローンや相続を得意とするファイナンシャルプランナーとして三島市に日の出企画という会社を構えている。

大学卒業後、静岡県西部で住宅メーカーの営業として5年、その後税理士事務所に5年弱勤めた。その後、親の体調を気遣い、実家のある三島市に戻った際に独立。

住宅メーカーで働いていた経験、また税理士事務所勤務の経験を活かし、住宅ローンにはかかせない相続の相談も一緒に受けるようになっていった。

会社のある三島市内の自宅1階ではカフェも運営している。

元々カフェをやりたかったのではなく、ローンや相続といった堅いイメージを取っ付きやすくするための窓口としてオープンした。

ある時、親が所有するぼろぼろのアパートを継ぎ、子がサラリーマン大家となり、建て替えるほどお金がないけどどうしたらいいかという相続の相談を受けた。

ハウスメーカーにいたその知識の中で考えると、結局新築を建てる、リフォームをするというところでの提案しかできず、アドバイスが薄いものになっていると感じた。

「本で得た知識とか人から聞いた事とかではなくて様々な提案ができるよう、最低限自分が大家になっていないとだめだって思ったんです。それで、大家業も業務の三本柱にしようと思いました。」

そんな経緯からAntique doorの物件を購入し運営することになった。

大家としてこのビルをどう活かすか。

いわゆる、クロスを張り替える等の一般的賃貸の修繕をかけて相場の家賃で募集する普通の提案はしたくなかった。

周りの人へ意見を聞いてみると、2階を打ち合わせスペースとして使いたいという意見があった。

自家焙煎珈琲で移動販売をしたいと考えていた現珈琲店店主の一場さんと出会い、1階へ出店を依頼。

内装を最小限に整えて2015年12月にスタートしたAntique door。

「一場さんにはやるぞ!と意気込んで、後戻りできないプレッシャーを感じて欲しくなかった。元々一場さんは移動販売をしようと思っていたんで、ここで店舗販売の経験を積んで2年くらいして、自分でやれるなら出ていっていいよって言ったんです。」

そしてこのやり方が現在の「大家としての、起業スタートアップ支援」事業につながった。お店を始めるうえで“練習”からスタートするやり方はあまりない。

しかし、そのスタイルでやってみたいというニーズは結構あった。

腹を据えて、お金をしっかりかけて開店するスタイルではなく、その一歩手前。練習台くらいのスペースの需要とビルの活用が自然と結びついていった。

「スタートから一番近い存在で相談にのりたい。市役所で言うと受付でいいんですよ。世の中の需要って、すごく専門的な質問をする前の部分を欲していると思うんです。」

Antique door1階のキッチンを使って最近出来たのはハンバーガーがメインの飲食店、「Hamburger.Lab. 」。

不定期で開催するスタートアップ希望者による井戸端会議「沼津で何か始めたい人のゆるい会議」の中で、飲食店を起業したい人をサポートする形で始まった。

キッチンを提供するだけでなく、沼津の食材をふんだんに使ったメニューまで一緒に考えた。

これからのこと

「経験がなくても始めやすいイベントへの出店など、商売を始めたばかりのような人たちの次のステップの場をつくりたくて。大家としての立場でテナント支援し、自信をつけて実店舗出店。まずは、Antique doorのような既にあるテナントでお店を始めてみる。自動車でいう教習所のような場所を作ることが目標です。」

今後も沼津の中心市街地で大家としての立場から色々な仕掛けを考えている。

〈連絡先〉

日の出企画

https://hinodecoffee.jimdo.com

Antique door

www.antiquedoor.net