
時を大切にしてつくられた空間
「JOUJOUKA」
奥村雄二郎
オクムラ ユウジロウ
こんなことやってます
古着屋「JOUJOUKA(ジュジュカ)」 オーナー
2012年3月、JOUJOUKA(ジュジュカ)は添地町から上土商店街に移転しリニューアルオープンした。
アメリカやイギリスから自ら仕入れをしたものを販売する古着屋だ。
オーナーの奥村雄二郎さんは川崎出身。20年前に沼津に移住し、古着屋を始めた。
2011年10月に上土商店街で行われたナイトマーケット後にこの場所へお店を移転することを決め、12月から自分で内装などをDIY。3月にオープンさせた。
工事をする前、1か月間何も作業をせず椅子に座りこの空間を見つめた。
壁を剥がした時、この建物のコンクリートが見えた。
考えに考えた末、年月を重ねてきたこの建物を活かし極力手を加えない内装にしようと思った。
シャッター、壁の骨組み、電気設備など知人の業者さんにお願いをし、ペンキや漆喰を自分たちで塗り、正面にアメリカのイリノイ州で見つけた90年代前半のドアを付けた。
近くでお店をやっている方々も仕事の後にお手伝いにきてくれた。
もともとのお客さんなど、多くの人がこの現場に集まってきた。
奥村さんのつくる世界観をみんなが楽しみにしていた。
まちってこうして夢をカタチにし、それを応援する人でつくられていくのだなと感じた。
「地域を楽しむ暮らし」。
沼津といえば海。きれいな湾曲を描く千本浜の先には富士山が見え、すぐそばには松林が生い茂るなんとも情緒あふれる場所が目の前にある。
その海をライフスタイルの一部にしている。
朝起きて、浜辺を散歩し、自転車で海岸線を走る。
海がきれいならばそのまま泳ぐ。
ひと泳ぎして、家に帰り、シャワーを浴び、朝ご飯を食べて店に行く。
なんだか気分が乗る日はそのまま港にご飯を食べに行くことも。
仕事が終われば、沼津のクラフトビール・ベアードビールを飲みに沼津港へ行く。
沼津の魅力を自然体で堪能している。
Q.「なぜ泳ぐのですか?」
A.「気持ちよさそうだから」
このシンプルさこそが魅力の「好き」を寄せ集めたような生活からにじみ出る、居心地の良い店の空気感。




これからのこと
どこにでもあるようで、どこにでもない。
同じ場所、同じ条件もない、それが「自然」。
「家でTVをみてるだけではもったいない。」
一歩外に出てみれば、それぞれの広がる景色がある。
テレビで見るような〝いわゆる景色〟なんていらないから、自分らしく楽しめばいい。
〈連絡先〉
JOUJOUKA
沼津市上土町71
TEL 055-954-0240