© 2018 numazu-research

お母さん、お店はじめました

「hal」

後藤由紀子

ゴトウ ユキコ

こんなことやってます

雑貨屋「hal」店主

沼津駅から歩いて5分、路地裏に全国から注目されるhalという雑貨店がひっそりと佇む。
「お母さん、旅はじめました」「ほどほど収納が心地いい」などの書籍も出版される店主の後藤由紀子さんのお店だ。
2人の子どもを育てるために無理をしない16時までの営業。
店内は後藤さんのセンスで集められた雑貨で、なんとも心地のいい空間。

そして、そのモノの物語を後藤さんから聞くのもとても心地がいい。

15年前、開業の際のエピソード。
朝、夫を送り出すとき「私、子供が中学生になったら飲食店をやりたいの」と言っていたけど、夕飯の時には「雑貨屋をやることにしたから」。

突然の決断は、その中心にいつも家族がいたからだった。

子どもが風邪をひいた時にはそばにいたいけど、飲食店だと休みの間に食材が腐ってしまう。
大好きな食。だけど、それに付随して食器も好きだった。
そうか食器なら腐らない!じゃあ雑貨屋をやろう。
そう思いついた時には不動産屋に電話をして、6つの物件のファックスをもらっていた。

商店街から少し外れたところにあるhal。
入口はアルミサッシ、外観もなんでもない。むしろ雑貨屋さんだということが不自然なくらいのシンプルさ。

中に入ると、その外観からは想像がつかないくらい所狭しと雑貨が並んでいる。
食器、洋服、鞄、長靴、お茶、本・・・。
置いてあるものはほとんどお友達の作品など“縁”あるもの。

 

「本もね、知り合いが書いた本なの。この人はハワイが好きすぎるの。で、この人は鹿児島ばっかり行く人。あ、この人は台湾が好き。この焼き物もお友達がプロダクトデザインをやっていて・・・縁でつながっているものばかりなんです」

もともと店舗ではなく事務所だった場所。
お店にするにはちょっと味気ないかなとおもう壁や床。

なんでこの場所にしたのか?という問いにきっぱりと、
「大家さんがいい人だったから。」

お金もなかったらからまったく内装工事はしていないという。
電気を外したりはしたが基本はそのまま。

「床もはがして打ちっぱなしにしようと思ったけどめんどくさいからやめちゃった」
手の込んだ空間演出をすることなく、できる範囲と持ち前のセンス、そして店主のあたたかい雰囲気で居心地の良い空間を生み出している。

これからのこと

大切にしている“縁”
雑貨も物件も人も。

“hal”は、私たちが持つ日常にあふれる“縁”を見つけ大切にすると
何の変哲もないことも特別なものに変わることを教えてくれる。

〈連絡先〉


hal

沼津市添地町124
TEL 055-963-2556