
川と美食と共に過ごす時間
「美食倶楽部 蓮」
伊藤哲也
イトウ テツヤ
こんなことやってます
「美食倶楽部 蓮」店主
「美食倶楽部 蓮」は平成23年に沼津上土町にオープンした。
沼津駅北口で寿司懐石 西庵という店舗を移転、名前を変えてのスタートだった。
店主の伊藤さんは、全国からのおしいいものやこの地域のおいしい食材を丁寧に提供する。
伊藤さんは沼津生まれで沼津育ち。
小学生の時から料理人になりたいと思い、中学生の卒業文集には“有名な料理人になる”と書いていた。
その夢を抱きながら、東京で修業をした。
23歳で新宿発沼津行きの朝霧号に乗ってUターンした時、今まで仕事をしていた東京から生まれ育った沼津に“直接東京の風が入ってくる”と自分と地域のことを客観的に思った。
沼津駅周辺で小さくてもいいから30歳までにお店を持とうと決めた。
29歳で夢を叶え、寿司懐石で注目され、行列のできる店となった。
店という空間で自分の20代30代の働いている姿は描けていた。
しかし40代でそれが想像できなくなり、36歳から次のステップのための物件探しを始めた。
料理だけでなく『沼津』を発信できる場所がポイントだった。
探し続け出会ったのは、川の魅力を味わえ料理が一つの確かな存在として溶け込む場所。
そこで提供されるものは、和食をベースとした力強い食材。
「この地域の食材について環境が良すぎるせいか、優れているものがたくさんありすぎます。
だからこそ甘んじるのではなく、一つ一つの個性を引き出せたらどこにも負けない料理が生まれると思います」
と伊藤さんは言う。
食材を見つめると共に地域も見つめる伊藤さん。
豊富な食材を使っている料理人たちが、沼津ってこんな街なんだとPRすべきと思い、地域のイベントにも協力する。
沼津自慢フェスタでは美食ゾーンというエリアのセクションを実行委員としてまとめる。
これからのこと




このような取り組みもあり伊藤さんのまわりには、食と地域を見つめる料理人が集まる。
そして、これからの世代の料理人も集まる。
食を通じた地域のイノベーションが料理人の想いから動きだしている。
〈連絡先〉
美食倶楽部 蓮
沼津市上土町12 東方ビル2F
TEL 055−962−7160
http://www.numazu-ren.jp/